인민보안성
◆人民保安相崔龍洙
◆平壌特別市西城区域所在
◆韓国の警察庁に該当
◆社会安全省→社会安全部→社会安全省→人民保安省
人民保安省は、韓国の警察に該当する組織である。独立した省として存在することから、行自部(内務部)所属の外庁に過ぎない韓国警察よりは格が高い。社会安全部も、人民武力部省のように社会安全省に名称が改定されたが、2000年4月、再び人民保衛省に名称を改定したという(写真は、
前人民保安相白鶴林次帥)。
特に、人民保安省の幹部は、正規軍と同一の軍事称号(軍階級)を受け、また、幹部中の一部が正規軍部隊と循環勤務を行うことから、韓国警察よりは、戦闘任務に熟練した方である。過去、社会安全省時代には、下級警察組織員は、社会安全員と呼ばれた。組織は、行政区域単位の道−市/郡別に設置されており、韓国の派出所に該当する最下級梯隊は、分駐所である。
一部資料では、戦時に労農赤衛隊も指揮するというが、これは確実ではない。朝鮮人民警備隊の指揮系統も非常に曖昧だが、人民保安省と関連があるのは明らかである。96年、韓国に漂流した朝鮮人民警備隊下士達を北朝鮮に送還したとき、彼らに対する歓迎式に社会安全相白鶴林次帥が参席したものと内外通信に報道されたことを見ても、朝鮮人民警備隊が社会安全省(現人民保安省)とある種の関連があることが分かる。
最終更新日:2003/10/25